ビットコイン・アルトコイン大暴落12月22日の理由を検証してみた

12月に入り上昇を続けていたビットコインやアルトコイン。

あまりの急激な上昇ぶりに注意を呼び掛ける著名人も増えていましたが、12月22日(金)にとうとうやってきちゃいましたね、大暴落

バブルがはじけて今後もズルズルと価値が縮小してしまうのか、それとも逆に拡大するのか?

大暴落の理由を検証すると共に、今後の仮想通貨市場を予測してみました。

12月22日の大暴落の理由

では結論からお伝えします。

私が調査した限り、今回の大暴落を引き起こした明確なニュースはありませんでした

しかし、数日前から大暴落を懸念する声はいろいろなところで上がり始めていたので、注意深く情報収集をしていた方の中には事前に大暴落を予想されていた人もいました。

通常、明確な分かりやすいニュースをトリガーとして仮想通貨市場は大幅に上下しますが、今回はそういうわけではなかったようなんです。(取引所がハッキングされて、仮想通貨が盗まれた。○○の国でビットコインの取引が法律で禁止されることになった など)

実際のビットコインの価格推移は次のとおりでした。

  • 12月22日9時:195万円
  • 12月22日23時:130万円
  • 12月23日5時:200万円

現物所有の人も相当に冷や冷やして手放してしまった方がほとんどではないでしょうか。レバレッジで放置した人には、間違いなくロスカット相場です。

大荒れの相場となりましたが、結果的には、大暴落した後にV字回復したため、結果的には「行って来い」の相場となりました。左が22日の大暴落時、右が23日朝の状況です。

では、事前にどのような警鐘が鳴らされていたのか、検証した結果をご紹介します。

12月20日からビットコインは下落傾向

12月中旬頃からアルトコインは上昇を続けていましたが、先に下落し始めたのは、仮想通貨の基軸通貨といわれるビットコインでした。
※基軸通貨とは、取引所で交換可能な通貨の事をいいます。イーサリウムやRippleなどのアルトコインをビットコインで購入出来るようなことを指します。

12月20日(水)には、韓国の仮想通貨取引所ユービットが破産申請すると市場に伝わり、その理由が北朝鮮からのサイバー攻撃により、4000ビットコインを消失したとみられることから、投資家がリスクを回避し、1時間でビットコインの価格は約2800ドル(15%)ほど急落しました。

ビットコインのトランザクション(取引)遅延が話題に

このような一時的なニュースで価格が影響を受けるのは仕方の無いことですが、それ以上にじわりじわりと忍び寄ってきている「トランザクション(取引)遅延」という脅威に、仮想通貨界の著名人が警鐘を鳴らし始めました。

DEGさんも指摘しているトランザクション数は、↓のサイトで確認可能です。ビットコインのトランザクション承認待ちの件数を表示していますが、このトランザクション承認待ちの件数が2017年11月頃から大幅に増加しているのです。(こちらからご覧いただけます) ※ブックマークおススメ

仮想通貨は銀行のような中央集権の仕組みを持たないため、全ての取引を閲覧可能になっています。

↓のケースでは284815件のトランザクションが未承認で完了していない事が分かります。

続いて、同サイトで確認できるビットコインの2009年から現在までのトランザクション数の推移です。

特に直近の伸びが顕著ですね。これは仮想通貨市場への参加者が増えたためトランザクションも増えたということを示しています。


(生グラフはこちらから)

これだけ処理量が増えれば遅延が起きるのも仕方ないと思いますが、トランザクション(取引)が遅延する事の主な問題点を挙げると、

  • ビットコインの送金に時間がかかる。(半日~1日程度掛かっているようです)
    ※ビットコインは送金が早くて、安いというメリットがありましたが、そうではなくなってしまいました。支払う手数料を増やせば優先的に送金処理をしてくれます
  • 急いで仮想通貨を購入したい時、自分のウォレットから取引所へビットコインを送金するのにも時間がかかり購入の機会を逃してしまう
  • 送金した時間が朝の6時、トランザクションが承認された時間が夜の6時の場合、ビットコインの価格に大幅な変化があれば想定した金額とは異なる送金が行われることになる
    ※あと何時間で送金されるかの見通しも無く、その間ドキドキしてしまう

などがあります。

取引に時間が掛かり、さらに送金手数料も高くなるという通貨として致命的な欠点が、ビットコインでは既に顕著になっています。

そのような背景を受けて、ビットコインウォレットサービスを提供するBitcoin.comの共同創始者で最高技術責任者(CTO)のエミル・オルデンバーグ氏は、次のようなコメントを発表しています。

取引手数料が高く処理速度が遅いビットコインは「役に立たず」、通貨としての未来はない。また、所有していたビットコインは全部売却し、ビットコインキャッシュに乗り換えた。
(出典:コインテレグラフ)

ポジショントークも多分に含まれていますが、ビットコインのトランザクション処理が今のまま遅いようであれば、この「役に立たず」というのは通貨の送金処理という面ではそのとおりなのだと思われます。

このようにビットコインという通貨そのものへの疑問がTwitter等を中心に情報が拡散され、投資家の間に何となくよく分からない不安が広がった事が、一つの暴落を引き起こしたきっかけだと思います。

なお開発者達は、この遅延問題を画期的に改善するLightning Networkという新技術も開発中です。

金融の専門家・著名人による発言

また日銀の黒田総裁や、アメリカのイエレンFRB議長が「ビットコインは極めて投機的」という立場を示した事も、投資家の不安をあおるきっかけにもなったものと思われます。

特に今週は、金融の様々な専門家がビットコインバブルに警鐘を鳴らしていたので、特に12月から仮想通貨市場二参加した初心者投資家の人を中心に、ニュースに不安を煽られて、売ってしまったということも原因の一と思われます。

2018年の仮想通貨市場

大暴落で一瞬調整をはさんだものの、仮想通貨取引所の口座開設数は急激に伸びており、市場参入者はまだまだ増える見込みです。DMM等の企業も取引所の運営開始を発表しており、投資家も企業もまだまだ参入してくるものと思われます。

このような参加者が増える市場、注目を浴びる市場においては、まだ引き続き仮想通貨市場は盛り上がるものと考えた方が自然ではないでしょうか?

その中で数ある通貨の中から、どの通貨にどのような価値があり、今後の価格上昇が期待できるのか、ということを個人個人が勉強していかなくてはついていけない(振り落とされる)市場になってくるかと思います。

私もまだまだ勉強中ですが、情報を収集しつつ皆様に少しでも有益な情報を届けられるようにがんばりたいと思います。

ご指摘やご意見などございましたら、コメント欄にコメントをいただけますと幸いです。

長文をお読みくださりありがとうございました。