ビットコインゴールドを付与するコインチェック。ビットコイン分裂

10月に入りビットコインの価格が大幅に上昇しています。

9月上旬には、中国の仮想通貨取引所の閉鎖報道に伴いビットコインの価格は一時30万円程度まで一気に落ち込みましたが(詳しくはこちらから)、10月19日時点では約64万円まで急上昇しています。

この価格上昇の理由は、10月25日にビットコインが分裂し、ビットコインゴールドが誕生することを期待した買いが集まっているためと言われています。

(出典:investing.comを基に作成)

ビットコインの分裂ってそもそも何?

ビットコインが分裂するに至った背景は、その急激な利用者の拡大が原因とされています。

ビットコインにはブロックチェーンという最新テクノロジーが使われていますが、大幅な利用者の増加に伴う取引データ量の増大により、ビットコインの売買に時間がかかるなどの問題が発生し始めてしまいました。その解決のために様々な議論が行われ、新たな仮想通貨を作ることとなったのです。(厳密には少し異なりますが、大まかな背景として捉えて下さい)

そして、2017年8月1日にビットコインが分裂し(ハードフォークといいます)、ビットコインキャッシュという新しい仮想通貨が誕生しました。

分裂直前までは、ビットコインの価値が下落するのではないかといった懸念等から、ビットコインの買い控えが起こりましたが、結果的には分裂したことで資産を大幅に増やした方が多く誕生しました。(先ほどのグラフを参照。分裂後1ヶ月で1BTCが31万円→55万円に上昇)

さらに、ビットコインを8月1日時点でも持っていた保有者には、ビットコインと同数のビットコインキャッシュが無料で付与されました。つまり、ビットコインキャッシュの利益も2重取りできたということなのです。

そして、2017年10月25日に再びビットコインが分裂する見込みとなりました。前回同様にハードフォークによる分裂となり、新しいビットコインゴールドという仮想通貨が誕生することから、前回と同じく良い思いが出来るのではないかと、多くの投資家がビットコインを購入していることから価格が急上昇しているのです。

本日もビットコインは10%近く価格を上げ、1BTC=約64万円まで上昇しています。

ビットコインゴールドとは?

香港のマイニンググループである「LightningASIC」社のCEOであるJack Liao氏が、ビットコインゴールドの誕生に向けた取り組みを主導していると言われています。↓こんな人です。

ビットコインゴールドとは何か?という質問にビットコインゴールドの公式サイト(英語サイトですがこちらから)は以下のように答えています。

ビットコインゴールドは、2017年10月25日にビットコインのブロックチェーンの分裂(ハードフォーク)により誕生します。ビットコインゴールドのマイナー(採掘者)は、新しいアルゴリズムを採用してビットコインゴールドを作り、これによりビットコインから分裂します。なお、元々のビットコインは引き続き変わりません。そこから新たなビットコインゴールドのブロックが分岐して派生することになり、このプロセスの結果、新たな仮想通貨が誕生します。
(出典:ビットコインゴールド公式サイト

あまり答えになっていないですよね。。。まぁ、ビットコインから分裂して新しいコインが誕生するということだけ語っています。

続いて、ビットコインゴールドの目的は何か?という質問には次のように答えています。

ビットコインゴールドの目的は、ビットコインのマイニングを再び分散化することです。Satoshi Nakamoto(ビットコインを作ったとされる人)の理想的な”1 CPU 1 vote(投票)”というビジョンは、一部の少数の企業のマイニング機器によって取って変わられており、個人のマイナーにとっては厳しい状況になっています。
マイニングのアルゴリズムを「SHA256」から「Equihash」に変えることで、世界中の人々にマイニングを実行する機会を提供することが出来るようになります。より分散化された、民主的なマイニングインフラは、より強靭性があり、かつSatoshi Nakamotoの元々のビジョンに合致するのです。
(出典:ビットコインゴールド公式サイト

要は、最近のビットコインのマイニングは大規模コンピューターを持つ大手企業が中心となり、個人のマイナーは淘汰されつつあったことから、ビットコインゴールドは誰もがマイナーになれる機会を提供する、そのことを大きなビジョンとして掲げています。

つまり、分散化・民主化がキーワードなのです。

コインチェックの公式発表

10月19日、日本最大の取引量を誇る仮想通貨取引所であるコインチェックが、10月25日のビットコインゴールドへの分裂を見据え、公式な見解を発表しました。

私も1ユーザとして、コインチェックより以下の趣旨のメールを受領しました。

(発表内容)

  • ビットコインの保有者にはビットコインゴールドを付与する予定であること
  • ビットコインゴールドの安全性を確認した上で付与する予定であること
  • そのため、付与する日時は未定であること
  • 10月25日の分裂に伴う、取引所の停止は予定していないこと
  • 保有するビットコインと同数ではなく、全ユーザーの取引状況から算出される付与係数を乗じた数量を付与すること
  • ビットコインゴールドに問題がある場合は、付与しないこともあること
    -マイナーが十分に集まらず、ブロックが安定的に生成されない場合
    -何らかの脆弱性が発覚しそれに対する対策が行われない場合 など

10月25日時点でビットコインをコインチェックの取引所で保有しておけば、余程の問題が起きない限りは、ビットコインゴールドを無償で受領することが出来るものと思われます。

なお、取引所の「ビットバンク」もビットコインゴールドの誕生に伴う発表をしましたが、付与されるかどうかは未定です。

すべて問題がないと判断した場合にのみ、市場環境を考慮の上、改めて当該仮想通貨の付与の検討を行います。
(出典:ビットコインバンク公式サイトより)

10月25日まであと5日程度ですが、これから日本の各取引所がどのような発表をするのかチェックしておきましょう。

8月のビットコインキャッシュと同じようなうまみのある分裂となるのか、それとも分裂後直ぐにビットコインゴールドはその価値を失ってしまうのか、注目したいと思いますが、基本的にはビットコインを代表とする仮想通貨ビジネスは右肩上がりですので、短期ではなく数年単位で長期的に見れば、詐欺コイン以外はその価格は上昇していくものと個人的には確信しています。

ビットコインの年内価格が80万円or100万円まで上昇するのではないか、という声も市場関係者からチラホラ出ているようですが、この分裂をきっかけに更なる上値更新を目指すのか、見守ってまいりましょう。